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皇海山・・・庚申山から鋸11峰を越えて(後編:庚申山荘から皇海山、銀山平への下り) [山歩き]

2日目(2017年6月20日(火)):晴れ

庚申山(こうしんざん;1892m):栃木県日光市
鋸山 (のこぎりやま;1998m):栃木県日光市・群馬県沼田市
皇海山(すかいさん;2143.6m、【百名山】):栃木県日光市・群馬県沼田市

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皇海山と鋸山(庚申山山頂先の展望地(見晴し)より)

歩いたコースと時間
庚申山荘(4:25)→お山巡り分岐 (5:05-10)→庚申山(5:45)→展望地(5:48-6:00)→薬師岳(7:13-20)→鋸山(8:33-40)→不動沢のコル(9:38-50)→皇海山(10:40-11:10)→不動沢のコル(11:45-50)→鋸山(12:40-45)→六林班峠(13:53-14:00)→天下の見晴分岐(17:05)→庚申山荘(17:15-35)→一の鳥居(18:40)→銀山平キャンプ場駐車場(19:50)

約15時間半に及ぶ山歩きとなり、写真も多く長い記事になりましたが、ご覧いただければ幸いです。

私は、写真を撮ったり、急登部では息が切れて休んだりすることが多いので、前日から常に4人のメンバーの最後尾を歩いています。

朝3:30に起床、朝食のあと4:25に庚申山荘発。

前日お山巡りで下った道を登って、初の門、一の門からお山巡り分岐へ、この分岐の上はすぐに大胎内でした。

その上の崖縁の道やはしごを登り、大岩の間の急登部を過ぎると、笹原の樹林帯となり、徐々に傾斜が緩やかになって庚申山に到着。庚申山山頂は樹林に囲まれて展望がないので3分くらい進んだところにある展望地(見晴し)で休憩。

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大岩の間の急登部

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庚申山 山頂(5:45)

展望地から皇海山と鋸山 → 一枚目の写真

展望地から下って、御岳山を通り、鞍部から駒掛山、溪雲山、薬師岳へと緩やかなアップダウンが続きます。途中にはシャクナゲが多く、花の時期はやや遅かったものの綺麗に咲いている花も多く見られました。満開の花をいっぱいに付けたやや大きなシロヤシオの木も数か所で見られてラッキー。

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御岳山                                           駒掛山

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溪雲山                                            薬師岳

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シャクナゲ                              シロヤシオ             
        
薬師岳を下った鞍部で振り返ると左斜面(進行方向からは右斜面)のやや離れた所にサクラソウユキワリソウと黄色い花が綺麗に咲いている所がありました。(ゆっくり見る時間がないので残念。あとで撮った写真を拡大して見ると黄色の花は丸い葉をしたキスミレキバナノコマノツメのようでした。)

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サクラソウとキスミレユキワリソウとキバナノコマノツメ?

白山の標識が置かれたピークからすぐに向こう側に荒々しい急斜面の岩肌のピークが見えてきました。

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白山

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先に見える急斜面の岩肌のピーク

少し進むとすぐに、ネットでいろんな方がこのコースで最難関の鎖場だったと説明されている蔵王山の下りの長い鎖場が現われました。
ネットで、この鎖場を真っ直ぐ下りるとほぼ垂直の岩場を下りることになるので、向かって左の少し緩やかで凹凸のある岩を下り、低木のある中間部から向かって右(写真中央の陰になっている所)に下りると危険度が少ないとの情報を得ていたので、その通りに下りると比較的問題なく下りることができました。

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このコースで最難関とされる鎖場

続いて岩の斜面の下部近くをトラバースし、長いアルミはしごを登って少し樹林帯の急登から長いロープの続く急な岩場を慎重に登って行きます。

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岩の急斜面のトラバースとその先に長いアルミのはしご

長いロープの急な岩場を登ったあとは、狭い急峻な稜線の登りです。岩や木を掴みながら慎重に登ります。前を登るサブリーダーのSYさんが、『右手にハクサンイチゲが咲いているよ~』、『ハンショウヅルもあったよ~』と教えてくれました。こんな崖のような所によく咲いているものですね。

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狭い急峻な稜線の登り

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ハクサンイチゲ                         ハンショウヅル

狭い稜線を登って振り返ると登ってきたピークが下に見えていました。

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登って来たピークを振り返る
(中央の尖ったピークが蔵王山。ピーク直下がこのコース最難関の鎖場あたり。)

剣ノ山からも垂直に近いハシゴや鎖場を下り、やがて鋸山に到着。危険な個所の通過が終わりホッとしながら休憩。

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鋸山(8:33)
(登ってきたルートを地図で振り返るCLのSNさん。皇海山の右奥に薄っすらと見える奥白根山)

山頂では、朝靄のため男体山や武尊山は薄っすらとしか見えていませんでした。

鋸山の山頂前後では、足元にミツバオウレンとイワカガミがあちこちに咲いており、二つの花の綺麗なコラボも見られました。

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ミツバオウレン                        イワカガミ

鋸山からはすぐに急な土と小石の崩壊地の下りとなり、薄オレンジ色の新しい長いロープが連続して取り付けられた斜面を下ります。足元には数cmから10cm位の径の石が転がっているので落石を起こさないように下の人との間隔を空けて注意して下ります。

4人の最後に下った私が少し足を滑らせて、10cmくらいの石を落してしまい、『ラーック! ラーック!』と叫びましたが、前の3人は落石に備えて石が落ちてくるルートにはいなかったので何事もなし。ホ~ッ。

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長いロープの急な下りの始まり

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同上 下部 (帰りに撮影)

鋸山を下った後小さなピークを2つ越えて、不動沢コースとの合流点である不動沢のコルに到着。

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不動沢のコルから鋸山方向を見る
(鋸11峰が鋸の歯の様に見えます。)

不動沢のコルから皇海山へ、樹林帯の道を淡々と登って山頂へ。

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山頂下の青銅の剣

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皇海山山頂(10:40)

山頂から銀山平までコースタイムで約7時間の下りがあるので、樹林の間からの展望を見る余裕もなく、昼食後気合を入れて下りの開始です。

不動沢のコルを過ぎ鋸山へ登り返しです。
鋸山のすぐ手前の緩やかなピークからは、声をかけながらロープの急斜面を降りてくるグループが良く見えていました。

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鋸山の急な斜面を下るグループ

この急斜面を注意しながら登り返して鋸山へ。

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鋸山から皇海山の右に奥白根山

鋸山からは六林班峠方向に下ります。最初に低い笹原の中の急な道を滑らないように注意しながら下ってだんだんと笹の深くなる道となり、腰から頭くらいの笹藪の中の道を進みます。笹が深くて前を歩くメンバーと少し離れると進む方向が分からなくなることも多く、笹の道に倒木も多くて倒木を何回も乗り越えて進むことになります。
深い笹薮の中の道が分かりにくいので、木に打ち付けられたマークや木の枝や笹に付けられたピンクテープを確認しながらの前進です。

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急な笹原の道を下って六林班峠方向を見る
(左に袈裟丸山とその右奥に赤城山)

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笹藪の中の倒木

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藪こぎ状態の登山道

2つの緩やかなピークを越えてやや平坦になった道の横に女山の三角点を見たあと六林班峠に到着。

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六林班峠(13:53)

六林班峠からの下り始めから500mくらいの距離までは、悪名高い笹の激藪の下りです。

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庚申山荘方向への下りの激藪

藪の道に入ってすぐに、私は前を歩くメンバーが見えなくなって、登山道を外れて激藪と格闘する事2回。激藪が終わった頃にはすっかりバテてしまって、その先からは足が大きく前に出なくなりゆっくりのペースになり、前のメンバーから遅れることが多くなりました。

六林班峠からの下りの道は、鋸11峰の山麓をほぼ水平ぎみにトラバースする道ですが、途中十数回沢を横断する道です。

この水平ぎみのトラバース道、実際に歩いてみるとやっかいな道でした。
十数回横切る沢の前後は、多くが沢沿いの急斜面に付けられた細い道となっており、右下は低い笹の急斜面で、もし足を滑らせて落ちると笹の滑り台で一気に10~30m以上下の沢へ滑落となるので気が抜けません。
また多くある沢の直前直後は登山道が崩壊した所が多く、ロープが付けられていないところもあり、注意して歩く必要があります。

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急な斜面の細いトラバース道

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沢の前後の崩壊地の例

この道では私が遅れて、他の3名が沢で待ってくれていることが多く、沢で休憩すること4回くらい。
沢を10回くらい横断した後、『天下の見晴分岐はまだか~』と何回も呟きながら歩き、六林班峠から3時間5分かかってやっと天下の見晴に到着。あとはゆっくりと庚申山荘へ。

(六林班峠から天下の見晴分岐までのコースタイムは、ガイドブックでは1:50となっていますが、ネットで見ると2:30から2:40くらいのコースタイムが妥当との情報が多いようです。)

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天下の見晴分岐

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庚申山荘

庚申山荘着は17時15分。暗くなるまでに林道に下りていけるぎりぎりの時間でした。
庚申山荘で長めの休憩をとったおかげで少し元気になり、山荘に置いていた荷物をザックに詰めて下り、一の鳥居着が18時40分。
林道歩きの途中でヘッドランプを点灯し、銀山平着は19時50分で真っ暗な中の到着でした。

難路のロングコースでしたが、へとへとになって長時間かかってやっと歩くことができました。山歩きを始めて18年、今回が最長時間の山歩きとなりました。

このコースを歩いた感想。
危険個所が多くロングコースとなるので誰でもが歩けるコースではありませんが、この時期コウシンソウや多くの花が見られ、展望も楽しめて、不動沢コースとは格段に違う山歩きの魅力と達成感が実感できるコースであるように思いました。

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コメント 8

mimimomo

おはようございます^^
ただただ、感心、感動しながら読みました。ロングコースでしかも緊張する場面がたくさんある。わたくしだったら途中緊張が途切れそうです。
あー若かったらなぁ~っとも思いました^^ 
by mimimomo (2017-07-02 06:31) 

よしころん

うわわ~大変なロングコース!
想像しただけで足が攣りそうです(><)
それでも所々に咲く花を愛でながら歩かれて~
本当にお疲れ様でした。

キスミレと一緒に咲いているのはサクラソウ科のユキワリソウのような気もします。
検索されてみてくださいませ。
by よしころん (2017-07-02 07:22) 

よしころん

それともやはりコウシンコザクラ??かしら^^
by よしころん (2017-07-02 07:25) 

Jetstream

鋸11峰越え皇海山登頂おめでとうございます。
私もまったく同じコース、同様の経験をさせて戴き思い起こしながら記事を興味深く?拝見させていただきました。 ロングコースですが、庚申山荘まで到着しても2時間くらいかかりますので最後は余分、うんざりしました。(笑) 皆さん経験されてように、復路の鋸から六林班峠までの道なき背の高いヤブ、峠からのひどい右足下がりの激ヤブの連続はもう二度と歩くもんかと思いました。(笑) もう一度トライしたいと思いますか?(笑) 
でも、踏破、達成感は満足を通り越して百名山の中でも記憶に残るトップ10に入ります。栗原川林道のショートカットでなく銀山平~庚申山荘経由のコースに価値があると思います。
いま振り返ってみると、慎重に時間をかけてでも11峰を折り返した方が楽だし、山荘まで早く着いたのではないかと思えます。
お疲れ様でした。( ^)o(^ )
by Jetstream (2017-07-02 10:06) 

nousagi

長い長い難コース、
みなさん、なんでこんなコース歩くんでしょう?(^^;)
やっぱりそれなりにいいんでしょうか。
ちょっと、行ってみたい・・・は取り消します。(-_-;)
by nousagi (2017-07-02 16:01) 

ヴェール

mimimomoさん
時間がかかりましたが何とか歩けました。私も4、5年前の体調ならもっと元気に前進できたでしょうね。
この3,4年は体調を考えながらの山歩きで無理をしないようにしていますが、今回はギリギリだったかもしれません。(苦笑)

よしころんさん
今回は、花も展望もゆっくり見るような余裕はなかったですが、結構沢山の花がありました。
コウシンコザクラは庚申山に咲くユキワリソウをそう呼んでいるのでしょうか?
ユキワリソウとの違いがあるのかどうかは理解していません。
キスミレと一緒に咲いているのはユキワリソウでしょうね。キスミレはキバナノコマノツメかなと思います。

Jetstreamさん
貴ブログの皇海山の記事を何回も読ませて戴いて、歩かれた時間も参考にさせて戴きました。
11峰の折り返しも検討しましたが、あのコースを3,4回歩いている同じ会のベテランの方から下りは危険とのアドバイスを貰い六林班にしました。
>もう一度トライしたいと思いますか?
若ければもう一度となったかもしれませんが、現状では一回で十分ですね。(笑)

nousagiさん
今回の我々は、このコースは難コースで2,3年すると体力低下で歩けなくなるかも知れないので歩けるうちに行ってみようとのことで実行したものです。
コウシンソウが咲くタイミングで好天下に歩くことができ、歩き終わったときの達成感は格別でしたね。
>ちょっと、行ってみたい・・・は取り消します。
そう言わないで、庚申山とお山巡りには行かれているnousagiさんですから、もう少し足を延ばして行ってみて下さい。(笑)

by ヴェール (2017-07-03 23:27) 

のんびり夫婦の山遊び

ヴェールさん、こんばんは!
お仲間の皆さんとの庚申山、そして超ロングかつ難ルート
の皇海山を楽しまれ、何よりです。
天気に恵まれ、花も眺望もと最高でしたね。
拠無い事情により、庚申山のコウシンソウも来年となって
しまいましたので、レポで楽しませていただきました。
by のんびり夫婦の山遊び (2017-07-15 18:51) 

ヴェール

のんびり夫婦の山遊びさん
花と天気、ちょうどいいタイミングで庚申山から皇海山に行くことができました。
本当にたいへんなコースでしたが、ぎりぎりで歩くことができました。
貴ブログのレポの更新がないので、気になっていました。
次のレポを待っていますよ。

by ヴェール (2017-07-28 22:32) 

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